読むことが苦手とは?
たとえば、こんな困りごとはありませんか?
・幼児期(年長)になっても文字に関心を示さず、ひらがなの学習に苦労した
・読むのに時間がかかる
・逐次読みになる
・勝手読みをする
・読み間違える
・文字や行を飛ばす
・漢字の読みがなかなか覚えられない
・読んでも意味がわからない
ディスレクシアとは?
ディスレクシアは読みの困難さ(読字障害)を意味します。読むことが困難だと、書くことも困難になるため、読み書き障害といわれることもあります。また、後天的な脳損傷によるものではなく、生まれつき読み書きの習得が難しいことから、発達性読み書き障害という用語が用いられることもあります。
ディスレクシアとは、神経学的な原因による特異的な学習障害です。その特徴は、正確にそして流暢に単語を認識することの困難さ、綴りや文字・単語を音声に変換すること(ディコーディング)の弱さにあります。二次的に読解の問題が生じたり、読みの経験が少なくなったりすることで、語彙の発達や知識の習得を妨げることがあります。
どんな困り感があるの?
日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字を用いて表されます。かな文字は、文字と読みの対応関係の規則性が高いため、読みに困難がある子どもたちも、頑張って読めるようになることが多いです。しかし、読み間違いが多かったり、すらすら読むことが難しいのです。
文字を読むことに力を使うため、読んだ文章の意味を理解すること(読解)に力を向けることが難しくなります。その結果、本を読むことを嫌がったり、文章を読むと疲れてしまい、情報収集や知識の習得が阻害されてしまうのです。
学校では、時間内に問題文を読むことができなかったり、読み間違えたりするために、試験の成績が低くなったり、学業不振に陥ることがあります。