発音がはっきりしない原因の1つとして、発達途上の音の誤りがあります。
年少の幼児にとって、難しい構音操作が必要な音が、早期に獲得する音に置き換わる誤り(サカナ→チャカナ)や、音が入れ替わる誤り(テレビ→テベリ)などがみられることがあります。いわゆる、赤ちゃんことばと言われるような発音の誤りです。言語、発音、音韻意識の発達に伴って、はっきりしてくる傾向があるため、音の種類や誤り方によって、「4歳頃まで」、あるいは「5~6歳まで、経過を見ましょう」と助言されることが多いのです。
たとえば、カ行・ガ行音が、タ行・ダ行音に置き換わっているとき、大まかに、年中頃まで、経過を見たうえで、改善されない場合は、発音の練習を勧めます。
また、サ行がタ行やシャ行、チャ行音などに置き換わっている場合は、年長頃まで、経過を見て、必要に応じて、発音の練習を行います。
ザ行音やラ行音については、日常会話に、それほど支障がなければ、5~6歳頃まで、様子を見てもよいでしょう。
4歳~4歳半頃になると、発音の練習(構音訓練)ができるようになります。しかしながら、この時期は、言語発達がめざましい時期でもあります。日常会話で、発音ばかりに注目して、言語発達やコミュニケーション意欲を低下させないことが大切です。練習開始当初は、日常会話と訓練を分けて、訓練場面だけで、練習するようにしましょう。